トラブルを未然に防ぐためには?
う~ん、どんなにしっかりと話し合ってルールを設定したとしても、抜け穴は出てくるものですから…。ペアレンタルコントロールやフィルタリングを利用すると、さらに安心ですよ。
ぺ…?なに?
ペアレンタルコントロールです。子供が情報端末を安全に使用できるように、保護者が制限をかける機能やソフトウェアのことです。
そしてフィルタリングとは、インターネット上の情報の中から、特定のキーワードやカテゴリに該当する情報をブロックする機能のこと。ペアレンタルコントロールの中に、フィルタリングも含まれているイメージですね。
あ、子供のスマホを契約するとき、そんな話されたかも。それやらないとどうなるんです?
たとえばですが、警視庁の調査では、SNSに起因する事犯の被害児童のうち、約9割がフィルタリングサービスを利用していなかったという結果が出ているそうですよ。
9割!!!
怖いでしょ。でもフィルタリングしておけば、保護者の目の届かない間に、有害な情報にアクセスしてしまう可能性を軽減することができますよ。
えー、あの時、どんな設定にしたっけ…。どうやったら確認とか変更できるんですか?
分からなかったら、端末を契約した店舗まで尋ねてみてください。今は法律が整備されて、携帯電話事業者は、インターネット接続サービスの使用者が青少年である場合には、原則としてフィルタリングサービスを提供する義務が課せられていますから。ちゃんと説明してくれると思いますよ。
行かなきゃ!あ、行く前に聞いておきたいんですけど。フィルタリングってどんなものがあるんですか?
指定したドメインやサイト・アプリのみにアクセスできるように制限するホワイトリスト方式と、反対に指定したドメインやサイト・アプリ等にアクセスできなくなるブラックリスト方式の2種類があります。
ホワイトリスト方式の方が安全性は高まりますが、インターネット利用の幅も狭めてしまいます。ブラックリスト方式は、比較的インターネット利用の幅を確保できるという利点がありますが、リストから漏れたり、新しく登場した有害情報には対処できません。
お子様の端末使用のルールや利用状況に合わせて設定を行ってくださいね。
分かりました!ありがとう博士!!

……。
行っちゃった。もう一つ大事な話があったのに…。
皆様にはお話ししておきますね。
なかには、ペアレンタルコントロールの内容に納得がいかず、お子様が自分で解除方法を調べ、設定を変更してしまうといった事例もあるようです…。
端末使用ルールと同様に、制限内容についても、お子様とよく話し合い、なぜ制限するのか、具体的にどういったことを心配しているのか、理解してもらってくださいね。
「お子様の端末使用を掌握するのが目的ではなく、それによってお子様を危険から守りたい」ことを伝えると、保護者の皆様の気持ちが伝わりやすいのではないでしょうか。
よし、ちゃんと話し合いもして、ルールは決まった!これでひとまずは安心かな。