端末利用のルール、どう決めるべき?
ほうほう。たしかに、現代の子供たちは、情報端末の「使い方」については、よく知っていますよね。
でも、インターネット上で守るべきルールやマナーについても、充分に知っているとは限りません。目先の楽しさに気を取られて、つい使いすぎてしまったり、危険な情報にアクセスしてしまったりするかもしれません。
車の運転方法を知っていても、交通ルールを知らなければ、違反や事故を起こしてしまいますよね。
車を運転する前に、自動車学校で道路交通法を学ぶように、情報端末を使う前にも、ルールをきちんと認識することが大事なわけです。
なるほど!でも、ルールってどうやって決めるんです?子供が嫌がりそうなんですが…。
ほうほう。博士としては、以下の3点に注意してほしいですね。
(1)ルールは話し合いのうえ、保護者とお子様の双方が納得してから決定すること。
(2)ルールを守れなかった時の対応も、一緒に決めておくこと。
(3)ルールは一度作ったら終わりではなく、状況に応じて、一緒に見直すこと。
話し合いですか。
そう!それが共通して重要なんです。一方的に決まりを押し付けるのではなく、お子様も一緒にルールを考えることで、情報端末を自己管理しながら使えるよう促します。
ああ、「自分がやるって言ったんだから」ってなりますもんね。
そういうことです。そして、年齢や生活習慣の変化などのために、今までのルールではうまく運用できなくなってきたら、見直しのための話し合いを再度行いましょう。
こんなふうに、情報端末の使い方について、普段から話し合いの場を設けておくと、いざお子様にトラブルが起こってしまったときにも、相談しやすくなるはずですよ。
ルールの具体例としては、
【時間】
〇__時以降は、使いません。
〇使うのは、__時間以内にします。
【場所】
〇使っていい場所は、____とします。
【状況】
〇____(食事・勉強・習い事など)している間は、スマホには触りません。
【相手】
〇友達追加をするときは、必ず報告します。
【行動】
〇スマホ内で____(課金・買い物など)するときは、必ず報告します。
〇ネット上に、____(個人情報・顔が分かる写真・人の悪口など)は載せません。
〇歩きスマホ・ながらスマホはしません。
などがあります。
ふんふん。ながらスマホとか、私も気を付けなきゃなあ。親がやってたら、説得力無くなっちゃうもんね。
ついにうちの子もスマホデビュー。心配したけど、普通に使いこなしてるみたい。
でも、ちょっとスマホに夢中になりすぎてる気がするなあ。何を見てるのかも分からないし、やっぱり注意したほうがいいのかな。